“練（ネ）” の例文
祭礼（サイレイ）の練（ネ）りものには、車をつけて牽くものと、肩に載せて舁（カ）くものとの二通りあるが、一般に高く聳やかして、皆神々の注視を惹かうとするが、中には神輿（ミコシ）の形式を採り入れて
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) ／ 折口信夫(著)
細男側の才の男は、離宮（リキウ）八幡のものゝ様に、手の動くものもあるが、多くは、単なる偶像となつて、形の上から見ると、恰も、一つものゝ人形と同じ様に、祭りの行列の最初に練（ネ）つて行く。
偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道 (新字旧仮名) ／ 折口信夫(著)
第一に細い廊下のやうなところを練り歩くと言ふ事が其である。此形のだん／＼発達して行つたのが、川崎音頭・伊勢音頭、引いては明治の都踊り以下の練（ネ）り踊りを形づくつて来たのである。
感謝すべき新東京年中行事：――第四回郷土舞踊と民謡の会・批判―― (新字旧仮名) ／ 折口信夫(著)