“水練場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいれんば80.0%
すゐれんば20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は毎年まいねんの暑中休暇を東京に送り馴れたその頃の事を回想して今に愉快でならぬのは七月八月の両月ふたつき大川端おおかわばた水練場すいれんばに送った事である。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その夏始めて両国りょうごく水練場すいれんばへ通いだしたので、今度は繁華の下町したまち大川筋おおかわすじとの光景に一方ひとかたならぬきょうを催すこととなった。
丁度ちやうど来かゝる川端かはゞたには、水練場すゐれんば板小屋いたごや取払とりはらはれて、やなぎ木蔭こかげに人がつりをしてゐる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)