“川端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわばた55.6%
かはばた22.2%
かはゞた5.6%
かはぎし5.6%
カハバタ5.6%
ケエ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ごく景色の美しい所でだんだんその平原地を山の中へ山の中へと進み、ごく狭い谷間をだんだん上って行くとその川端かわばたに一軒家があります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
長吉ちやうきちは観劇に対するれまでの経験で「夜」と「川端かはばた」とふ事から、きつところに違ひないとをさない好奇心から丈伸せのびをして首をのばすと、はたせるかな
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
午過ひるすぎ川端かはゞたはます/\しづかになつて犬さへ歩いて来ないところから、流石さすが長吉ちやうきちも自分は何故なぜこんなにまりを悪がるのであらう臆病おくびやうなのであらうと我ながら可笑をかしい気にもなつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
といひながらまだ何か話したさうに、手桶ておけ川端かはぎしへ置き、一本橋を渡つて私どものそばへ参り升た。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
今川ノ古跡、千本桜ナド詳シク尋ネキコシメサレ、阿倍川アベガハヲ越エ給ヒ、武田四郎勝頼ガ此地ニカカラレ候折ノ持舟モチブネノ城トイフヲ問ハセラル。又、山中路次通リ、鞠子マリコ川端カハバタニ山城ヲ拵ヘ、防ギノ一城アリ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古本・古物の市の立つ川端ケエから、また暫らく走りに走り、廻りに廻ったわが探検自動車が、やがてぶうと漸遅スロウ・ダウンしたのが、これなる古い建物の玄関——外見は平凡な一住宅に過ぎない。