“江戸川端”の読み方と例文
読み方割合
えどがわばた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日が暮れてもなお吹き荒れていた風はいつのにかぱったりんで雨だれの音がしている。江戸川端えどがわばたを通る遠い電車の響も聞えないので時計を見ずとも夜は早や一時を過ぎたと察せられる。
寐顔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その頃、叔父は小石川の江戸川端えどがわばたに小さい屋敷を持っていたが、その隣り屋敷に西岡鶴之助という幕臣が住んでいた。ここらは小身の御家人ごけにんが巣を作っているところで、屋敷といっても皆小さい。
離魂病 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)