“井戸端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いどばた71.4%
ゐどばた28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千三は井戸端いどばたへでて胸一ぱいに新鮮な空気を呼吸した、それからかれはすっぱだかになって十杯のつるべ水を浴びて身をきよめた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
いちじくの葉かげから見えたのは、しごき一つのだらしない寝巻き姿が、楊枝ようじをくわえて、井戸端いどばたからこちらを見て笑っている。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
くはかついで遺跡ゐせきさぐりにあるき、貝塚かひづかどろだらけにつてり、その掘出ほりだしたる土器どき破片はへん背負せおひ、うしていへかへつて井戸端ゐどばたあらふ。
井戸端ゐどばたにぼつさりとしげりながら日中につちうあつさにぐつたりとしをれて鳳仙花ほうせんくわの、やつとすがつてはな手拭てぬぐひはしれてぼろつとちた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)