“空井戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からいど77.8%
からゐど22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おッと、そいつは大安心おおあんしん、ここは空井戸からいどで一てきの水もないばかりか、横へぬけ道ができているからたしかに間道かんどうです」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、ざぶざぶと水をわたって、空井戸からいどの下へ行ってみた。そして上へ向けて「おーイ、おーイ」とよんでみた。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「へエ、へエ、飛んだ御手數をかけます。支配人が空井戸からゐどの中で死んで居るのを、下女のお源が見付けまして先刻さつき漸く入棺したばかりで御座いますが——」
朝は時間を云ひ合せて街角で出合つて登校をして、帰りも必ず一緒に校門を出ました。あんずの木の下の空井戸からゐど竹簀たけずの蓋にもたれて昼の休時間は二人で話ばかりして過しました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)