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空井戸
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からいど
ふりがな文庫
“
空井戸
(
からいど
)” の例文
「おッと、そいつは
大安心
(
おおあんしん
)
、ここは
空井戸
(
からいど
)
で一
滴
(
てき
)
の水もないばかりか、横へぬけ道ができているからたしかに
間道
(
かんどう
)
です」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また、ざぶざぶと水をわたって、
空井戸
(
からいど
)
の下へ行ってみた。そして上へ向けて「おーイ、おーイ」とよんでみた。
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「分からねえとよ。中隊でも大騒ぎして、平服で出る、制服で出る、何でも
空井戸
(
からいど
)
を探してるちゅうこンだ」
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「いえ本当でございますよ。あれは
屹度
(
きっと
)
、あの
空井戸
(
からいど
)
からでございますわ。あなたがお悪いんですわ。
由緒
(
ゆいしょ
)
ある井戸をあんな風にお使いになったりして……」
俘囚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
城やとりでの
間道
(
かんどう
)
とちがって、
豪農
(
ごうのう
)
の家にある
空井戸
(
からいど
)
の横穴は、戦時財宝のかくし場とするか、あるいは、家族の逃避所とする用意に過ぎないので、もとより
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
や敵の
主
(
おも
)
なるものが、この口から逃走したとすれば、この
空井戸
(
からいど
)
をふさいで、どこからかれらを追跡するか、どこへ兵を廻しておくか、まったくこれでは
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見ると、
空井戸
(
からいど
)
の底には、横向きの穴があった。人間がやっとくぐってはいれるほどの穴だった。しかし、気味がわるくて、春木ははいる気がしなかった。彼は立上った。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
八木君は、
空井戸
(
からいど
)
の中にひとりぽっちとなり、心細くなっていた。空井戸の底から上を見上げたとき、井戸の上あたりで、
鬼火
(
おにび
)
が二つおどっているのを見て、びっくりした。
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
法力競
(
ほうりきくら
)
べの説。及び、
李逵
(
りき
)
を泣かす
空井戸
(
からいど
)
の事
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さっきから、まっくらな、このしめっぽい
空井戸
(
からいど
)
の底みたいな中で、きゃあきゃあいっていたのは、この女の子だったんだ。とたんに、大辻の頭の中に、一つの考えがぴーんとひらめいた。
人造人間エフ氏
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
井
常用漢字
小4
部首:⼆
4画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
“空”で始まる語句
空
空地
空虚
空想
空洞
空腹
空家
空気
空嘯
空手