“からいど”の漢字の書き方と例文
語句割合
空井戸100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いえ本当でございますよ。あれは屹度きっと、あの空井戸からいどからでございますわ。あなたがお悪いんですわ。由緒ゆいしょある井戸をあんな風にお使いになったりして……」
俘囚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
城やとりでの間道かんどうとちがって、豪農ごうのうの家にある空井戸からいどの横穴は、戦時財宝のかくし場とするか、あるいは、家族の逃避所とする用意に過ぎないので、もとより
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呂宋兵衛るそんべえや敵のおもなるものが、この口から逃走したとすれば、この空井戸からいどをふさいで、どこからかれらを追跡するか、どこへ兵を廻しておくか、まったくこれでは
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)