“大安心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいあんじん66.7%
おおあんしん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多くの人が絶望の刹那せつなという時に、かえって大安心だいあんじんの愉悦相を現わして来る人だ——だから、この場合、ああして澄まし切った面を見ていると、あれで全く無事なんだという弁信の心境が
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こういう尊い方があるから、その弟の大臣があやまって悪いところへ陥っても、結局自分で真実に懺悔ざんげして未来の大安心だいあんじんを得ようということにつとめるようになったのであろうと私は察しました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「おッと、そいつは大安心おおあんしん、ここは空井戸からいどで一てきの水もないばかりか、横へぬけ道ができているからたしかに間道かんどうです」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)