“不安心”の読み方と例文
読み方割合
ふあんしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けだ薄弱はくじやくなる人間にんげんは、如何いかなる場合ばあひにもおほくはおのれたのあたはざるものなるが、もつと不安心ふあんしんかんずるは海上かいじやうならむ。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
たびたびねつにうかされながら、わたしは寝台ねだいのすそで不安心ふあんしんらしい大きな目をわたしに向けているかの女を見た。
いまの自分の不安心ふあんしんをけどられやせまいかというような、あさはかなみえもあった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)