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不安心
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ふあんしん
ふりがな文庫
“
不安心
(
ふあんしん
)” の例文
蓋
(
けだ
)
し
薄弱
(
はくじやく
)
なる
人間
(
にんげん
)
は、
如何
(
いか
)
なる
場合
(
ばあひ
)
にも
多
(
おほ
)
くは
己
(
おのれ
)
を
恃
(
たの
)
む
能
(
あた
)
はざるものなるが、
其
(
そ
)
の
最
(
もつと
)
も
不安心
(
ふあんしん
)
と
感
(
かん
)
ずるは
海上
(
かいじやう
)
ならむ。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
たびたび
熱
(
ねつ
)
にうかされながら、わたしは
寝台
(
ねだい
)
のすそで
不安心
(
ふあんしん
)
らしい大きな目をわたしに向けているかの女を見た。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
いまの自分の
不安心
(
ふあんしん
)
をけどられやせまいかというような、あさはかなみえもあった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
自分の身の回りに起こるどんな小さなことも見のがさないアーサは、わたしの
不安心
(
ふあんしん
)
らしい様子を見つけた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
しかし、
恁
(
か
)
う
言
(
い
)
ふのを
信
(
しん
)
じないで、
私
(
わたし
)
に
任
(
ま
)
かせることを
不安心
(
ふあんしん
)
と
思
(
おも
)
ふなら、
提灯
(
ちやうちん
)
の
上
(
うへ
)
に
松明
(
たいまつ
)
の
数
(
かず
)
を
殖
(
ふや
)
して、
鉄砲
(
てつぱう
)
持参
(
じさん
)
で、
隊
(
たい
)
を
造
(
つく
)
つて、
喇叭
(
らつぱ
)
を
吹
(
ふ
)
いてお
捜
(
さが
)
しなさい、
其
(
それ
)
は
御勝手
(
ごかつて
)
です。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
冷
(
ひやつ
)
こく、
宛然
(
さながら
)
網
(
あみ
)
の
下
(
した
)
を、
水
(
みづ
)
が
潛
(
くゞ
)
つて
寄
(
よ
)
せ
來
(
く
)
るやう、
砂地
(
すなぢ
)
に
立
(
た
)
つてても
身體
(
からだ
)
が
搖
(
ゆら
)
ぎさうに
思
(
おも
)
はれて、
不安心
(
ふあんしん
)
でならぬから、
浪
(
なみ
)
が
襲
(
おそ
)
ふとすた/\と
後
(
あと
)
へ
退
(
の
)
き、
浪
(
なみ
)
が
返
(
かへ
)
るとすた/\と
前
(
まへ
)
へ
進
(
すゝ
)
んで
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
現在
(
げんざい
)
さえも
不安心
(
ふあんしん
)
でたまらないのが当たり前だ。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“不安”で始まる語句
不安
不安定
不安気