大安心だいあんじん)” の例文
多くの人が絶望の刹那せつなという時に、かえって大安心だいあんじんの愉悦相を現わして来る人だ——だから、この場合、ああして澄まし切った面を見ていると、あれで全く無事なんだという弁信の心境が
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こういう尊い方があるから、その弟の大臣があやまって悪いところへ陥っても、結局自分で真実に懺悔ざんげして未来の大安心だいあんじんを得ようということにつとめるようになったのであろうと私は察しました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)