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亀井戸
読み方 | 割合 |
かめいど | 89.5% |
かめゐど | 10.5% |
国貞は
爰から大川橋へ廻って
亀井戸の
住居まで
駕籠を雇い、また鶴屋は
両国橋まで船を
漕ぎ戻して
通油町の店へ帰る事にした。
亀井戸の
金糸堀のあたりから
木下川辺へかけて、水田と立木と
茅屋とが趣をなしているぐあいは武蔵野の
一領分である。ことに富士でわかる。
江東梅園も
臥龍梅と一しよに滅びてしまつてゐるであらう。
水田や
榛の木のあつた
亀井戸はかう云ふ梅の名所だつた為に
南画らしい
趣を具へてゐた。
午後から
亀井戸の
龍眼寺の
書院で
俳諧の
運座があるといふので、
蘿月はその日の午前に
訪ねて来た
長吉と
茶漬をすました
後、
小梅の
住居から
押上の
堀割を
柳島の
方へと連れだつて話しながら歩いた。