“井戸側”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いどがわ50.0%
いどばた25.0%
いどわき12.5%
ゐどばた12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度四歳の初冬の或る夕方ゆうかた、私は松や蘇鉄そてつ芭蕉ばしょうなぞに其の年の霜よけをし終えた植木屋のやすが、一面に白く乾いたきのこび着いている井戸側いどがわ取破とりこわしているのを見た。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
「いくらきちがいだってお前、この寒いのに井戸側いどばたへ、水をかけて置きっ放しにしたんじゃこごえ死んでしまうじゃねえか」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
お角は金助と入違いにこの部屋をはずして、土産物らしい風呂敷包を抱えて、廊下を歩いて縁側から庭下駄を穿いてカラカラと庭を廻って、井戸側いどわきから土蔵の方へと行きます。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
二人はそれから田圃たんぼの中にある百姓家を訪れた。百姓家では薄汚い女房かみさんが、裸足はだしのまゝ井戸側ゐどばた釣瓶つるべから口移しにがぶがぶ水を飲んでゐた。