“芭蕉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばしょう77.8%
ばせを11.1%
ばせう8.5%
はせを2.0%
じい0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十兵衛の部屋、又十郎の部屋、右門の部屋——こう一棟の下にいる兄弟たちの窓は、芭蕉ばしょうの中庭を隔てて、三方から向い合っている。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蕉門せうもん龍象りゆうざうの多いことは言ふを待たない。しかし誰が最も的的てきてき芭蕉ばせを衣鉢いはつを伝へたかと言へば恐らくは内藤丈艸ないとうぢやうさうであらう。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
其晩そのばん宗助そうすけうらからおほきな芭蕉ばせうを二まいつてて、それを座敷ざしきえんいて、其上そのうえ御米およねならんですゞみながら、小六ころくことはなした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
芭蕉はせをとは草庵さうあんに芭蕉をうゑしゆゑ人よりよびたる名ののちにはみづからがうによべり。
芭蕉じいさん……性的に少し怪しい。……
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)