“芭蕉庵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばしょうあん50.0%
ばしようあん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清洲橋きよすばしの近くの一銭蒸汽の待合所を目当てに河岸かしを歩いていたら意外な所に芭蕉庵ばしょうあん旧跡と称する小祠しょうしに行き当たった。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
若い木の芽や材木のにおひをいでゐるのに、或る人は閑静の古雅を愛して、物寂ものさびた古池に魚の死体が浮いてるやうな、芭蕉庵ばしようあんこけむした庭にたたずみ、いつもその侘しい日影を見つめて居る。
田舎の時計他十二篇 (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)