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物寂
ふりがな文庫
“物寂”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
ものさ
56.5%
ものさび
30.4%
ものさみ
8.7%
ものさびし
4.3%
▼ 他 1 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ものさ
(逆引き)
所は奈良で、
物寂
(
ものさ
)
びた春の宿に
梭
(
ひ
)
の音が聞えると云う光景が眼前に浮んで
飽
(
あ
)
く
迄
(
まで
)
これに
耽
(
ふけ
)
り得る
丈
(
だけ
)
の趣味を持って居ないと面白くない。
高浜虚子著『鶏頭』序
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
物寂(ものさ)の例文をもっと
(13作品)
見る
ものさび
(逆引き)
そして
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れて、またあたりが
物寂
(
ものさび
)
しく、
暗
(
くら
)
くなったときは、おじいさんは、こまどりのはいっているかごを
家
(
いえ
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
れて、
自分
(
じぶん
)
の
仕事場
(
しごとば
)
のそばの
柱
(
はしら
)
にかけておきました。
こまどりと酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
物寂(ものさび)の例文をもっと
(7作品)
見る
ものさみ
(逆引き)
軈
(
やが
)
て盛んな笑声が起る。丑松は素知らぬ顔、
屋外
(
そと
)
の方へ向いて、
物寂
(
ものさみ
)
しい
霙
(
みぞれ
)
の空を眺めて居たが、いつの間にか後の方へ気を取られる。聞くとは無しについ聞耳を立てる。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
物寂(ものさみ)の例文をもっと
(2作品)
見る
▼ すべて表示
ものさびし
(逆引き)
お君は
怯
(
おび
)
えずに済んだが、ひとえに梟の声に耳を澄まして、あわれに
物寂
(
ものさびし
)
い顔である。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
物寂(ものさびし)の例文をもっと
(1作品)
見る
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
寂
常用漢字
中学
部首:⼧
11画
“物”で始まる語句
物
物凄
物語
物憂
物識
物怪
物騒
物置
物音
物思
“物寂”のふりがなが多い著者
夏目漱石
泉鏡太郎
幸田露伴
島崎藤村
泉鏡花
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
萩原朔太郎
小川未明