“梭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
50.0%
おさ23.3%
をさ20.0%
5.0%
さお1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この朝予は吉田の駅をでて、とちゅう畑のあいだ森のかげに絹織のの音を聞きつつ、やがて大噴火当時そのままの石の原にかかった。
河口湖 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
正面に向って、れんなどを読んでいると、すぐそばおさの音がする。廟守びょうもりでもおりそうなので、白壁を切り抜いた入口をくぐって中へ這入った。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼の心に、鍵盤キイの上ををさのやうに馳けめぐつてゐる白い手が、一番に浮かんだ。それに続いて葬場でヴェールを取り去つた刹那の白い輝かしい顔が浮んだ。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
郎女は、れては織り、織つては斷れ、手がだるくなつても、まだを放さうともせぬ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
さおの飛び交うひまに
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)