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梭
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をさ
ふりがな文庫
“
梭
(
をさ
)” の例文
彼の心に、
鍵盤
(
キイ
)
の上を
梭
(
をさ
)
のやうに馳けめぐつてゐる白い手が、一番に浮かんだ。それに続いて葬場でヴェールを取り去つた刹那の白い輝かしい顔が浮んだ。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
その板の間の片隅に
機
(
はた
)
が置いてありました。私が表の方から古い大きな門を入つて玄關前の庭に遊んで居りますと、母が障子の影に腰掛けて
錯々
(
せつせ
)
と
梭
(
をさ
)
の音をさせたものでした。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
路に
梭
(
をさ
)
の
音
(
おと
)
の高く聞ゆる家ありければ
眼
(
まなこ
)
を転じて見るに、花の如き
少女
(
むすめ
)
ありて
杼
(
ひ
)
を用ゆること甚だ
忙
(
せ
)
はし、わが蓬莱曲の露姫が事を思ひ出でゝなつかしければ、能く其
面
(
おもて
)
を見んとするに
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
われとなく
梭
(
をさ
)
の手とめし
門
(
かど
)
の
唄
(
うた
)
姉がゑまひの底はづかしき
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ちゆうちゆうぱたぱた、その
梭
(
をさ
)
ひろひ。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
梭
(
をさ
)
と
飛
(
と
)
び
交
(
か
)
ひ
箭
(
や
)
と
亂
(
みだ
)
れ
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
影かすかなり星の
梭
(
をさ
)
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
梭
(
をさ
)
の糸さへ
極楽とんぼ
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
中
(
なか
)
ではとんから
梭
(
をさ
)
の
音
(
おと
)
。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
もしやわれ
梭
(
をさ
)
にありせば
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
大きな
梭
(
をさ
)
を振る
度
(
たび
)
に
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
絶えず
梭
(
をさ
)
燃え、乱れうつ
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
梭
(
をさ
)
の
遠音
(
とほね
)
を聞かめやも
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
花哆囉呢
(
はなとろめん
)
の
梭
(
をさ
)
の音。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
梭
(
をさ
)
のはやしに
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
梭
(
をさ
)
のはやしに
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
夕ぐれ
梭
(
をさ
)
を
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
梭
(
をさ
)
の
音
(
ね
)
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“梭(シャトル(織物))”の解説
シャトル(シャットル、shuttle)あるいは杼(ひ)とは、織物を織るときに、経糸(たていと)の間に緯糸(よこいと・ぬきいと)を通すのに使われる道具である。梭(おさ)とも。
(出典:Wikipedia)
梭
漢検1級
部首:⽊
11画
“梭”を含む語句
梭魚
梭櫚
梭影
梭手
梭投
梭石
梭糸
機梭
鶯梭