海を越えて、人人は向うに「ある」ことを信じてゐる。島が、陸が、新世界が。しかしながら海は、一の広茫(こうぼう)とした眺(なが)めにすぎない。無限に、つかみどころがなく、単調で飽きつぽい景色を見る。 海の印象から、人人は早い疲労を感じてしまふ …
| 著者 | 萩原朔太郎 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約32分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約52分(300文字/分) |
| 著者 | 萩原朔太郎 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約32分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約52分(300文字/分) |