“縹渺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうびょう83.1%
へうべう7.7%
ひようびよう6.2%
へう/″\3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の趣味から言へば、私は前掲の「心暖き夕」よりも「笑ひ声」の方が、縹渺ひょうびょうとしたメランコリイの波を流してゐて好きである。
(le samourai)されどその絹の白と漆ときんとにいろどられたる世界は、かへつて是縹渺へうべうたるパルナシアンの夢幻境のみ。
それは夢の中の記憶のやうに、意識の背後にかくされて居り、縹渺ひようびようとして捉へがたく、そのくせすぐ目の前にも、とらへることができるやうに思はれた。
田舎の時計他十二篇 (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
村の寺の鐘、村の少女をとめの唄、いかに縹渺へう/″\としてわが耳にり、いかに寂寞としてわが心をちたりしよ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)