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『谷丹三の静かな小説』
ふりがな文庫
『
谷丹三の静かな小説
(
たにたんぞうのしずかなしょうせつ
)
:
――あはせて・人生は甘美であるといふ話――
(
――あわせて・じんせいはかんびであるというはなし――
)
』
私は祖国日本にいささか退屈を感じてゐる。とはいへ、日本人であることを如何ともなしがたい私にとつて、これは憂鬱な出来事である。いはば、私は私自身に退屈してゐるに違ひないといふ因果なふしあはせを自白しなければならないのである。 私はシニスムがき …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日本文学
初出
「三田文学 第九巻第三号」三田文学会、1934(昭和9)年3月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約13分(500文字/分)
朗読目安時間
約21分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
囲
(
まわり
)
甘
(
アマ
)
象
(
かた
)
併
(
しか
)
縹渺
(
ひょうびょう
)
阿母
(
おっか
)
面皰
(
にきび
)