“へうべう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縹渺71.4%
漂渺14.3%
飄渺14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
((磁石は無いが方角は太陽の位置で分る))わたくし一時いちじ喫驚びつくりしたが、よくかんがへると、これはなに不思議ふしぎでない、今迄いまゝでそれと心付こゝろつかなかつたのは、縹渺へうべうたる大洋たいやうめん
そして、藍色あゐいろを成した漂渺へうべうとした海の遙か彼方に故郷のあることが思はれ病兒の身の上が思はれ、眼瞼の裏は煮え出して唏泣すゝりなけ、齒はがた/\とふるへわなゝいた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
竹越君曰く、透谷と月下に語れば清癯せいく飄渺へうべうとして神仙の如し、亦俗界の人に非るを覚ふ。蘇峰氏予につて曰く、透谷は銀匙なり君に至つてはすなはち鉄瓶のみ。
北村透谷君 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)