“唏泣”の読み方と例文
読み方割合
すゝりな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、藍色あゐいろを成した漂渺へうべうとした海の遙か彼方に故郷のあることが思はれ病兒の身の上が思はれ、眼瞼の裏は煮え出して唏泣すゝりなけ、齒はがた/\とふるへわなゝいた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)