“臥起”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねお60.0%
ねおき40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郁坊とわしの二人で臥起ねおきをする場所だけあればいいのでございます、いつまでもこうして、納屋に居候をさせていたでえておいてもいいのでございますが
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
くつろぎのと名づけてあるのは、一方はこの炉ばたにつづき、一方は広いなかにつづいている。吉左衛門が自分の部屋へやとして臥起ねおきをしているのもその寛ぎの間だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこで臥起ねおきして、勤めに出て、勿論日本風、デパートに買物して、勿論日本風。
 田舎においては、すべての人人が先祖と共に生活してゐる。老人も、若者も、家婦も、子供も、すべての家族が同じ藁屋根わらやねの下に居て、祖先の煤黒すすぐろ位牌いはいを飾つた、古びた仏壇の前で臥起ねおきしてゐる。
田舎の時計他十二篇 (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)