臥起ねお)” の例文
郁坊とわしの二人で臥起ねおきをする場所だけあればいいのでございます、いつまでもこうして、納屋に居候をさせていたでえておいてもいいのでございますが
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
くつろぎのと名づけてあるのは、一方はこの炉ばたにつづき、一方は広いなかにつづいている。吉左衛門が自分の部屋へやとして臥起ねおきをしているのもその寛ぎの間だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
重吉は檀那だんなの杉村が来る時刻を見計らって、きわどい時まで妾宅に臥起ねおきをしている。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)