“敵愾”の読み方と例文
読み方割合
てきがい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土木は、民意をさかんにさせる。民土にひそむ敵愾てきがい心を、戦いへ総結させるためにもこの際——と秀吉は大規模にそれへ取りかからせた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかりといえどもさらに社会的に観察せんか、彼は時勢の児に外ならず。彼が精神上の父は、敵愾てきがい尊王そんのうの気象にして、その母は国歩こくほ艱難かんなんなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
党派的敵愾てきがい心でないとすれば、もっともたがいに理解していい人々をもたがいに武装さしてる猜疑さいぎ心、などにすぎなかった。