“敵愾心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てきがいしん98.8%
フアイントシヤフト1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大江山警部は、帆村の力を借りたい心と、まだ燃えのこる敵愾心てきがいしんとにはさまって、例の「ううむ」をうなった。そのときかたわらに声があった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おまけに、もえ夜具やぐぶろしきを上被うはつぱりにかけて、つゝんでた。ひとつはそれにたいする敵愾心てきがいしんくははつたので。……奮發ふんぱつした。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
異教的良心の純粹なる發現に——ホメーヤやソフオクレスの人物が持つてゐる敵愾心フアイントシヤフトの強健と雄大と崇高とに牽付けられて來た。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)