“てきがい”の漢字の書き方と例文
語句割合
敵愾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今や老獪ろうかい英帝国はあらん限りの陰険なる策謀を弄して我が国にあらわなる敵愾てきがいを示しつつある。そして日本全国民の対英憤激はその極に登り詰めている。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
内は敵愾てきがいの気を失い、人心は惰弱に風俗は日々頽廃たいはいしつつあるような危殆きたいきわまる国家は、これを救うに武の道をもってするのほか、決して他の術がないとは
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
最近の多くの詩は、この点に於ても全く象徴派に敵愾てきがいしている。あの象徴派のぬらぬらした、メロディアスで柔軟な自由律は、最近詩派の趣味性から手きびしく反感される。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)