“摸索”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もさく81.8%
まさぐ18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われにぎつて、さうまなこあきらかにさいを、多勢たぜい暗中あんちゆう摸索もさくして、ちやうか、はんか、せいか、か、と喧々がや/\さわてるほど可笑をかしことい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
近代人の摸索もさくは、古語に観念的な内容を捉えようとしたのである。其が民族文学の主題であり、一言で言えば品格であった。
詩語としての日本語 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
ああ、あの確証を得たいばかりに、毎夜私は、どんなにか空々しく、あの男の身長を摸索まさぐっていたことでしょう
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし、その光が、妖怪めいたはためきをしながら、しきりと床上を摸索まさぐっている間でも、法水の眼だけはその上方にみひらかれていて、鋭く壇上の空間に注がれていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)