“喧々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんけん60.0%
けん/\20.0%
がや/\10.0%
がやがや10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喧々けんけんと争って、彼の顔のそばまで顔を持って来て吠えたり、そろそろ足の先からめ始めて来たりしたので、又八は、ここで弱音よわねを揚げてはと思い
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吾人が此所に之を記し置く所以ゆゑんの者は夫の局量狭隘の徒、自尊卑他なる文学的「パリサイ」人が紛々喧々けん/\たらんことを恐れて、あらかじめ彼等が口をふさがんが為のみ。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
われにぎつて、さうまなこあきらかにさいを、多勢たぜい暗中あんちゆう摸索もさくして、ちやうか、はんか、せいか、か、と喧々がや/\さわてるほど可笑をかしことい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
間もなく學生は殘らず石段の下に集ツて、喧々がやがや騷立てる。一平は冷然として
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)