柳生月影抄やぎゅうつきかげしょう
紺屋の干し場には、もう朝の薄陽が映している。 干瓢のように懸け並べた無数の白い布、花色の布、紅い模様のある布などが、裏町の裏から秋の空に、高々と揺れていた。 「そんな身装で、近所の人目につく。——お駒、もういい、家に這入っておれというに」 …
作品に特徴的な語句
ケガ おの 可憐しおら かたじけの もの ちが いら あか 所謂いわれ うしろ かお 御詫ごじょう 仕合しあい 兄弟ふたり とど りゅう もと おく しん だもと いかめ 舎弟おとと 武夫ますらお 犠牲にえ 種々さまざま はず ぬの くく 罪人とがにん せな おびや いじ はず おめ 剔抉ていけつ さえ すぐ 一杯ひとつ 銀釵ぎんさ 鬱気うちき たい くわだ えつ のち 春風しゅんぷう やか 詰問なじ さかん 言伝ことづ 故郷くに もと そそ にな 衆怨しゅうえん なげう 大機だいき 大祖たいそ ほうむ ロク おのの はじ 御書ごほん 云々しかじか 微酔びすい いま 窓縁まどぶち いとぐち まき あるじ 飛沫ひまつ ゆる 戸外おもて 家系いえすじ おのずか みが 寿じゅ 白魚しらお 仲間ちゅうげん