“春風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はるかぜ47.6%
しゅんぷう35.7%
しゆんぷう9.5%
かるかぜ2.4%
シユンプウ2.4%
ハルカゼ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど、そのうたこえは、うみしおのわくおとのようであり、おんなたちの姿すがたは、春風はるかぜかれるこちょうのごとくに、られたのでした。
砂漠の町とサフラン酒 (新字新仮名) / 小川未明(著)
当世人とうせいじんの趣味は大抵日比谷公園の老樹に電気燈を点じて奇麗奇麗と叫ぶたぐいのもので、清夜せいやに月光を賞し、春風しゅんぷうに梅花を愛するが如く
藤木川ふぢきがはの岸を徘徊はいくわいすれば、孟宗まうそうは黄に、梅花ばいくわは白く、春風しゆんぷうほとんおもてを吹くが如し。たまたま路傍の大石たいせきに一匹のはへのとまれるあり。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
春風かるかぜにどこからともなく、いいはなかおりがながれてきて、はやしなかでは、小鳥ことりたのしそうにさえずっていました。
春風の吹く町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
サンズレバ春風シユンプウリテ洛城ラクジヤウツ……
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
手間取テマドりと春風ハルカゼ一杯イツパイ
津軽地方特有の俚諺 (新字旧仮名) / 福士幸次郎(著)