“万里春風”の読み方と例文
読み方割合
ばんりしゅんぷう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泊中はなんとも毎日なごやかで、水寨すいさいに矢たけびなく、烽火台のろしだい狼煙のろしの音もしなかった。しかし、中央から地方へかけて官軍のうごきは、決して万里春風ばんりしゅんぷうの山野、そのままではなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)