“はるかぜ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ハルカゼ
語句割合
春風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
碧瑠璃海岸コオト・ダジュウル春風はるかぜを肩で切りながら、夢のように美しいニースの『英国散歩道プロムナアド・デザングレ』や、竜舌蘭アロエスの咲いたフェラの岬をドリヴェできるというわけなのよ。
すると窓から流れこんだ春風はるかぜが、その一枚のレタア・ペエパアをひるがえして、鬱金木綿うこんもめんおおいをかけた鏡が二つ並んでいる梯子段はしごだんの下まで吹き落してしまった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
二十三年の今まで絶えておぼえなき異樣の感情くもの如く湧き出でて、例へばなぎさを閉ぢし池の氷の春風はるかぜけたらんが如く、若しくは滿身の力をはりつめし手足てあし節々ふし/″\一時にゆるみしが如く
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)