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溶
ふりがな文庫
“溶”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
と
71.5%
とろ
14.0%
とか
10.5%
とい
1.0%
とろか
1.0%
とけ
1.0%
こぼ
0.5%
ど
0.5%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と
(逆引き)
歌って歌って参るのじゃ、さてお天道さまが、おかくれなされる、からだはつかれてとろりとなる、油のごとく、
溶
(
と
)
けるごとくじゃ。
二十六夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
溶(と)の例文をもっと
(50作品+)
見る
とろ
(逆引き)
夫人の温い薫るやうな呼吸が、信一郎のほてつた頬を、柔かに撫でるごとに、信一郎は身体中が、
溶
(
とろ
)
けてしまひさうな魅力を感じた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
溶(とろ)の例文をもっと
(28作品)
見る
とか
(逆引き)
彼は、その光りのなかを、割るやうに、彼女は、その光りのなかに
溶
(
とか
)
されるやうに、二人は、赤いクッシヨンに並んで、腰をおろした。
幸福への道
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
溶(とか)の例文をもっと
(21作品)
見る
▼ すべて表示
とい
(逆引き)
水で
溶
(
とい
)
て今の牛乳へ入れてよく煉ると
葛煉
(
くずねり
)
のようになります。コルンスタッチの方は葛よりも長く煮ないとかえりません。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
溶(とい)の例文をもっと
(2作品)
見る
とろか
(逆引き)
直行は又その辛し、恨し、悲しとやうの情に堪へざらんとする満枝が顔をば、
窃
(
ひそか
)
に
金壺眼
(
かなつぼまなこ
)
の一角を
溶
(
とろか
)
しつつ
眺入
(
ながめい
)
るにぞありける。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
溶(とろか)の例文をもっと
(2作品)
見る
とけ
(逆引き)
軈
(
やが
)
て
後
(
うしろ
)
の
林
(
はやし
)
の
梢
(
こずゑ
)
から
斜
(
なゝめ
)
に
雪
(
ゆき
)
が
吹
(
ふ
)
きおろして
來
(
き
)
た。
卯平
(
うへい
)
は
少時
(
しばらく
)
躊躇
(
ちうちよ
)
して
柹
(
かき
)
の
木
(
き
)
の
根
(
ね
)
に
其
(
そ
)
の
疲
(
つか
)
れた
身
(
み
)
を
倚
(
よ
)
せた。
暫
(
しばら
)
くして
彼
(
かれ
)
は
雪
(
ゆき
)
が
冷
(
つめ
)
たく
自分
(
じぶん
)
の
懷
(
ふところ
)
に
溶
(
とけ
)
て
不愉快
(
ふゆくわい
)
に
流
(
なが
)
れるのを
知
(
し
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
溶(とけ)の例文をもっと
(2作品)
見る
こぼ
(逆引き)
と、少しく失望して来る私の心は、
容易
(
たやす
)
く「えゝつ!」といつたやうな気分を誘ひ出して、折角気をつけて白いのに替へたテーブルクロスに、
態
(
わざ
)
と汁でも
溶
(
こぼ
)
してやりたいやうな気になる。
脱殻
(新字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
溶(こぼ)の例文をもっと
(1作品)
見る
ど
(逆引き)
食後に半蔵らは茶屋の前にある
翁塚
(
おきなづか
)
のあたりを歩き回った。踏みしめる
草鞋
(
わらじ
)
の先は雪
溶
(
ど
)
けの道に燃えて、歩き回れば歩き回るほど新しいよろこびがわいた。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
溶(ど)の例文をもっと
(1作品)
見る
溶
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
“溶”を含む語句
溶解
溶々
溶岩
溶溶
溶鉱炉
溶炉
霜溶
雪溶
超溶解弾
蔗糖溶液
真空溶媒
瓦斯溶接
溶鈑
溶込
溶融
溶芥子
不溶解性
溶漾
溶液
溶暗
...
“溶”のふりがなが多い著者
吉川英治
泉鏡太郎
夏目漱石
北原白秋
泉鏡花
薄田泣菫
末吉安持
中里介山
内田魯庵
南部修太郎