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『幸福への道』
ふりがな文庫
『
幸福への道
(
こうふくへのみち
)
』
『上れますか。』 高い、こまかい階段の前に、戀人の聲が、彼女の弱い歡樂の淡絹をふりおとした。 彼女は、立止まつた、その瞬間、いま賑かな街を俥で飛んで來た、わづか十五分間の、眩惑されるやうな日のなかの、うれしさの心まどひが、彼女の心の底に常に …
著者
素木しづ
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新潮」1915(大正4)年1月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約16分(500文字/分)
朗読目安時間
約26分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
判然
(
はんぜん
)
紅
(
くれなゐ
)
等
(
など
)
盛
(
も
)
降
(
お
)
言
(
こと
)
溶
(
とか
)
淡
(
あは
)
階段
(
きざはし
)
條
(
すぢ
)
生際
(
はえぎは
)
閉
(
と
)
囁
(
さゝや
)
箭
(
や
)
呼吸
(
いき
)
車内
(
しやない
)
衣
(
きぬ
)
翅
(
はね
)
圍繞
(
ゐねう
)
慄
(
ふる
)
秋草
(
あきぐさ
)
睫毛
(
まつげ
)
上氣
(
じやうき
)
源
(
みなもと
)
淡絹
(
ヹエル
)