“翁塚”の読み方と例文
読み方割合
おきなづか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その二階は、かつて翁塚おきなづかの供養のあったおりに、落合の宗匠崇佐坊すさぼうまで集まって、金兵衛が先代の記念のために俳席を開いたところだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
食後に半蔵らは茶屋の前にある翁塚おきなづかのあたりを歩き回った。踏みしめる草鞋わらじの先は雪けの道に燃えて、歩き回れば歩き回るほど新しいよろこびがわいた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御休処おやすみどころとした古い看板や、あるものは青くあるものは茶色に諸講中こうじゅうのしるしを染め出した下げ札などの掛かった茶屋の軒下から、往来一つ隔てて向こうに翁塚おきなづかが見える。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)