“翁様”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じいさま33.3%
おきなさま33.3%
をぢさん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
優等生で、この容色きりょうであるから、寄宿舎へ出入ではいりの諸商人しょあきんども知らぬ者は無いのに、別けて馴染なじみ翁様じいさまゆえ、いずれ菖蒲あやめと引き煩らわずに名を呼んだ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
神職様かんぬしさま小鮒こぶなどじょうに腹がくちい、貝も小蟹こがにも欲しゅう思わんでございましゅから、白い浪の打ちかえす磯端いそばたを、八よう蓮華れんげに気取り、背後うしろ屏風巌びょうぶいわを、舟後光ふなごこうに真似て、円座して……翁様おきなさま
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それぢや翁様をぢさんの御都合で、どうしてもみいさんは私に下さる訳には参らんのですか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)