“菖蒲”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あやめ57.7%
しょうぶ31.7%
しやうぶ6.5%
あやめぐさ0.8%
さうぶ0.8%
しゃうぶ0.8%
しようぶ0.8%
アヤメ0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“菖蒲”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 詩歌2.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.1%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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の長さ九尺余、手元から先は青貝塗りの磨出とぎだし、菖蒲あやめ造りの刃先だけでも七、八寸はあろうという業物わざものなのだ。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時です、ちょうど、この室から幾間かを隔てた――多分三階ではありますまい、二階の菖蒲あやめあたりでしょう。そこで、
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
菖蒲しょうぶの花咲乱れたる八橋やつはし三津五郎みつごろう半四郎歌右衛門など三幅対さんぷくついらしき形してたたずみたる
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
五月には廓で菖蒲しょうぶえたという噂が箕輪の若い衆たちの間にも珍らしそうに伝えられたが、十吉は行って見ようとも思わなかった。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その上又珍らしいことは小町園こまちゑんの庭の池に菖蒲しやうぶはすと咲ききそつてゐる。
さうして家族かぞくぼつしたにしても何時いつになくまだあかるいうちゆあみをしてをんなまでがいた菖蒲しやうぶかみいて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「里人もひ継ぐがねよしゑやし恋ひても死なむ誰が名ならめや」(巻十二・二八七三)、「白玉を包みてやらば菖蒲あやめぐさ花橘にあへもくがね」(巻十八・四一〇二)等の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
菖蒲さうぶの葉ごと露ありき、――
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
菖蒲さうぶの葉ごと、葉のさきに
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
菖蒲しゃうぶり軒のいわし髑髏されかうべ
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
それから一と月ばかり、藤や牡丹ぼたん菖蒲しようぶが咲いて、世間はすつかり初夏になりきつた頃のことでした。
繭玉系統の作り枝が社寺から出されるのは、依代に宿つた分霊を持ち帰つて祀る意味で、此点に於て削り掛け・ほいたけ棒・粟穂・稲穂・にはとこ・幸木サイハヒギなども皆同種のもので、延いては酉のマチの熊手も、御服の餅花から菖蒲アヤメ団子と反対に向いて、大きくなつたものと思はれる。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)