“菖蒲”の読み方と用例
読み方(ふりがな)割合
あやめ57.0%
しょうぶ32.7%
しやうぶ5.6%
あやめぐさ0.9%
さうぶ0.9%
(その他)2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“菖蒲”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 詩歌1.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.5%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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水のおもは秋の空、みぎわに蘆の根が透く辺りは、薄濁りに濁って、二葉ふたは三葉みは折れながら葉ばかりの菖蒲あやめの伸びた蔭は、どんよりと白い。
〔出典〕沼夫人(新字新仮名)/泉鏡花(著)
一度五月の節句に、催しの仮装の時、水髪の芸子島田に、青い新藁しんわらで、五尺の菖蒲あやめもすそいた姿を見たものがある、と聞く。
〔出典〕灯明之巻(新字新仮名)/泉鏡花(著)
五月には廓で菖蒲しょうぶえたという噂が箕輪の若い衆たちの間にも珍らしそうに伝えられたが、十吉は行って見ようとも思わなかった。
〔出典〕箕輪心中(新字新仮名)/岡本綺堂(著)
そこらをしばらく散歩し、やがてまた家へ帰り、部屋を閉め切って、さてソファにごろりと寝ころび、部屋の隅の菖蒲しょうぶの花を、ぼんやり眺め
〔出典〕女の決闘(新字新仮名)/太宰治(著)
ぐわつのお節句せつくには、とうさんのおうちでもいしせた板屋根いたやね菖蒲しやうぶをかけ、ぢいやが松林まつばやしはうからつてさゝちまきをつくりました。
〔出典〕ふるさと(旧字旧仮名)/島崎藤村(著)
その上又珍らしいことは小町園こまちゑんの庭の池に菖蒲しやうぶはすと咲ききそつてゐる。
〔出典〕大正十二年九月一日の大震に際して(新字旧仮名)/芥川竜之介(著)
「里人もひ継ぐがねよしゑやし恋ひても死なむ誰が名ならめや」(巻十二・二八七三)、「白玉を包みてやらば菖蒲あやめぐさ花橘にあへもくがね」(巻十八・四一〇二)等の例がある。
〔出典〕万葉秀歌(新字新仮名)/斎藤茂吉(著)
菖蒲さうぶの葉ごと、葉のさきに
〔出典〕春鳥集(旧字旧仮名)/蒲原有明(著)
菖蒲しゃうぶり軒のいわし髑髏されかうべ
〔出典〕俳人蕪村(新字新仮名)/正岡子規(著)
それから一と月ばかり、藤や牡丹ぼたん菖蒲しようぶが咲いて、世間はすつかり初夏になりきつた頃のことでした。
〔出典〕銭形平次捕物控:182 尼が紅(旧字旧仮名)/野村胡堂(著)
延いては酉のマチの熊手も、御服の餅花から菖蒲アヤメ団子と反対に向いて
〔出典〕髯籠の話(新字旧仮名)/折口信夫(著)