“花菖蒲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなあやめ46.7%
はなしょうぶ40.0%
あやめ6.7%
はなしやうぶ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞ南谿なんけいしるしたる姉妹きやうだい木像もくざうのみ、そとはま砂漠さばくなかにも緑水オアシスのあたり花菖蒲はなあやめいろのしたゝるをおぼゆることともえ山吹やまぶきそれにもまされり。おさなころよりいま亦然またしかり。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
夢の間に軒の花菖蒲はなしょうぶも枯れ、その年の八せんとなれば甲子きのえねまでも降続けて、川の水も赤く濁り、台所の雨も寂しく、味噌もびました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
波紋の中に白い花菖蒲あやめが咲いてゐた。
測量船 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
今秋は御地おんちより山百合やまゆり二千個、芍薬種子たね三升程、花菖蒲はなしやうぶ五百株送附し来る都合に相成居り候間、追つて明年の結果御報知申上ぐべく候。(後略)
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)