『測量船（そくりょうせん）』

春の岬旅のをはりの鴎どり 浮きつつ遠くなりにけるかも 母よ—— 淡くかなしきもののふるなり 紫陽花いろのもののふるなり はてしなき並樹のかげを そうそうと風のふくなり 時はたそがれ 母よ私の乳母車を押せ 泣きぬれる夕陽にむかつて 轔々と私の …

著者	三好達治
ジャンル	文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約36分（500文字/分）
朗読目安時間	約59分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

良人（マリ） 命（あた） 描（ひ） 背（うし） 歩（あし） 露（あば） 薔薇（ローズ） 萱草（かやくさ） 霑（ぬ） 日暮（にちぼ） 野猪（しし） 機（はず） 劃（かぎ） 朴（ほほ） 一日（いちにち） 蕾（ボタン） 殞（お） 甃（いし） 訣（わか） 翳（かげ） 訝（いぶ） 炊爨（すゐさん） 翔（かけ） 藉（し） 織布（しよくふ） 柝（たく） 矮鶏（ちやぼ） 秋蚕（しうさん） 精舎（しやうじや） 総（ふさ） 金環（かなわ） 額（ひたひ） 幸（さち） 床（ゆか） 憩（やす） 合図（あひづ） 刺（とげ） 朱欒（ざぼん） 杳（はる） 槐（ゑんじゆ） 艪（ろ） 胡坐（あぐら） 黝（くろ） 黄昏（たそがれ） 鶺鴒（せきれい） 艫（とも） 風鐸（ふうたく） 顳顬（こめかみ） 項（うなじ） 葦（あし） 鞴（ふいご） 鋼（はがね） 藻草（もぐさ） 轔々（りんりん） 街角（まちかど） 跫音（あしおと） 谺（こだま） 瞼（まぶた） 旅籠（はたご） 三椏（みつまた） 候兵（ものみ） 嚏（くさめ） 天城（あまぎ） 小禽（ことり） 山梔（くちなし） 年齢（とし） 廂（ひさし） 引鉄（ひきがね） 弾傷（たまきず） 愉（たの） 懶（ものう） 摂（と） 擎（ささ） 肖（に） 朝餉（あさげ） 櫂（かい） 歩並（あしなみ） 泪（なみだ） 炷（た） 煌（きら） 甍（いらか） 睫毛（まつげ） 瞳（ひとみ） 空路（そらぢ） 籬（まがき） 綞（つむ） 罩（こ） 翩翻（へんぽん）