“柝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
61.5%
たく34.6%
わか3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……桃の節旬も近いというのに、春寒というのだろう、珍しく冷える夜で、火の番のの音が遠く冴えて聞えた。
寒橋 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ボウルドの前へ出ようとして中戻ちゅうもどりをしたり、愚図ぐず々々まごついてる間に、たくが鳴って、時間が済むと、先生はそのまんまでフイと行ってしまうんだッて。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
之を詳言して、或はわかち或は合して、某々の氣の義は何、某々の氣の意は何とせんことは、煩瑣をだに厭はずば爲し能はざるにあらずと雖も、強ひて之を力むるも蓋し勞多く功少からんのみである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)