“引鉄”の読み方と例文
読み方割合
ひきがね100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カーキ色の軍服は、こっちで引鉄ひきがねを握りしめると、それから十秒もたたないうちに、足をすくわれたように草の上へ引っくりかえった。
パルチザン・ウォルコフ (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
(しかも、この透視の瞬間にあつて、なほ私が如何に無智な者であつただらう!)獲物の歩並あしなみは注視され、引鉄ひきがねが落ちた。
測量船 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
千島はからりっと鉄砲を落す、其の途端に引鉄ひきがねりましたから弾はどんと発して庭石へ当りました。
その前で、兄貴のフェリックスが、彼の代りに、鉄砲を肩に当て、ねらいを定め、引鉄ひきがねを引く。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
引鉄ひきがねをひきさえすればよいのである。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
だが、その時、銃を取った大西上等兵と浜田一等兵は、安全装置を戻すと、直ちに、×××××××××をねらって引鉄ひきがねを引いた。
前哨 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
銃尾じゅうびを腹にあて、空へ向けて、いいかげんに引鉄ひきがねを引いた。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
しかし陳は、引鉄ひきがねを引くひまがなかった。ピストルを持った手を壊れた屋根の方へさしあげビリビリッと胴慄いをして、がらくたものが散らばっている街上に重くドシンと倒れた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)