“引金”の読み方と例文
読み方割合
ひきがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて引金ひきがねを引きたれども火うつらず。胸騒むなさわぎして銃を検せしに、筒口つつぐちより手元てもとのところまでいつのまにかことごとく土をつめてありたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
さすがのガスコも、相手がガン人とわかっては、ピストルの引金ひきがねを引くわけにいかなくなり、こんどは警備軍へひき渡すといいだした。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
ぼつぜんといかりをはっした竹童はあい手が、樹上じゅじょうの忍剣へ、狙撃そげき引金ひきがねをひこうとするすきへむかって、かんぜんとおどりかかってきたのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)