“狙撃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そげき89.5%
ねらいうち10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに、狙撃そげきまとは、死骸になって仆れているものと考えて、火縄も投げ捨て、鉄砲だけを持って、やって来たらしいのである。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最初、日本の兵士を客間に招待して紅茶の御馳走をしていた百姓が、今は、銃を持って森かげから同じ兵士を狙撃そげきしていた。
パルチザン・ウォルコフ (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
三里の荒野あれの跋渉ばっしょうして、目に見ゆるもの、手に立つもの、対手あいてが人類の形でさへなかつたら、覚えの狙撃ねらいうちて取らうと言ふのであるから。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「総花にフリいてやるというのに、そう遠慮するなら今度ぁ、狙撃ねらいうちだぞ、それその前につん出た三ぴん野郎! こっちへ向け、そうら、手前のおでこの真中へ、一つお見舞」
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)