“櫂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かい86.3%
オール4.8%
かひ4.1%
かじ2.7%
かえら0.7%
オオル0.7%
ブカン0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらには、管鎗くだやりを持ったげん小七だの、野太刀やかいを振りかぶる小二、小五などの三兄弟のほか、この浮巣島の漁民十数人も加わって
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三田は此の人にまつは忌々いま/\しい噂を打消したやうなすつきりした氣持でオールを取あげると、折柄さしかゝつた橋の下を、双腕に力をこめて漕いで過ぎた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
さながら水を掻きゐたるかひが、疲勞つかれまたは危き事を避けんため、一の笛のとともにみな止まる如くなりき 一三三—一三五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それから床の上に腹這はらばいになり、両手を寝台の下につっこんでかじのように動かす。ないことがわかっている壺をさがしてみるのである。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
天雲の向伏す極みとか、山彦の答えん極みとか、かえらの通う限りとかいう様な、普遍的の語と相対比すべきものとは思われぬ。
そろひゆくオオルのなげきしらしらと
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
クラパは答えの代りに、悲鳴をあげて、ブカンを、流れにとり落した。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)