“オール”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
87.5%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水面は、みるも厭らしいくらい黄色をした、鉱物質のおりが瘡蓋のように覆い、じつは睡蓮はおろか一草だにもなく、おそらくこの泥ではオールも利くまいと思われる。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その上からモウ二枚帆布キャンバスを当てがって、周囲まわりをピッシリ釘付けにして、その上からモウ一つ、流れていたオールを三本並べながら、鎹釘かすがいで頑丈にタタキ付けてしまった。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
これは困ったと思う間に流の力が強いものだから乃公はオールを取られてしまった。同時に船はどんどん流され始めた。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)