“翩翻”のいろいろな読み方と例文
旧字:翩飜
読み方割合
へんぽん97.3%
へんぼん2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三十人の会員の約三分の一は婦人ですが、その婦人達が一人残らず顔を隠して、翩翻へんぽんとして舞い、喃々なんなんとしてお喋舌しゃべりをするのです。
法悦クラブ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
開いて太刀をつけたのは、鐘巻流での下段八双! 真っ向からかかれば払って退け、突いて来れば搦み落とす、翩翻へんぽん自在の構えである。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、信じられない顔つきだったが、ひんぴんたる部下の知らせに、山へ登って遥か彼方を眺めると、蜀軍の屯営する幕舎が数十里にわたって、翩翻へんぼん旌旗せいきをつらねている有様に
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)