“精舎”のいろいろな読み方と例文
旧字:精舍
読み方割合
しょうじゃ57.7%
しやうじや26.9%
しようじや11.5%
アベイ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その縁起をたずぬるに、慶安の頃ほひ、山城国、京洛、祇園の精舎しょうじゃに近く、貴賤群集のちまたに年経て住める茶舗美登利屋みどりやといふがあり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
奥様はもう涙ぐんで、蔵裏くりの内をぐる/\廻つて歩いた。長い年月の精舎しやうじやの生活は、この女の性質を感じ易く気短くさせたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
これに慈悲の精舎しようじやあり、これに石楠花しやくなげの薫り妙なれば、かれに瓔珞躑躅やうらくつゝじの色もゆるがごとし、いつは清秀、他は雄偉、ともに肥前の名山たることはしばしば世に紹介せられたりし
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
これは人類に機械的神秘性の体系を立てようとしたジユールロマンママの旧いユナニミズムの精舎アベイの姿かと、桂子は夢との境の半意識の裡に想ふ。
花は勁し (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)